市川静坐会とは

ichirinzashiこんにちわ。
私は、市川静坐会を主宰しています鳥羽靖雄と申します。
私ともう一人、大熊善治の二人でこの会を運営しております。
私たち二人は、正式な僧侶ではありません。二人とも、現在はリタイアメントしておりますが、何年か前、現役のサラリーマンの時代から座禅には親しんでおりしました。
私たちのような一般社会人で居ながら座禅の修業をしている人々のことを、居士禅あるいは在家禅と言います。
私たちは、皆さんと同じ一般の社会生活を送りながら、毎日、どこかの時間で座ること(座禅をすること)を欠かしません。出家した僧侶やそれを目指して修行中の修行僧(〝雲水〟と言います)の皆さんのように、所属するお寺のお勤めや、一日何回も座ることはありませんが、それでも、一般の社会生活を送る中でも座禅の精神を軸とした生活を営むことを心掛けています。

今、座禅に興味を持たれたり、その体験を希望されておられる方が大変多くおられることは、マスコミ等で私どもも知っております。私どものこの静座会にも、このホームページを通してお見えになる方もたくさんおられますが、それでも私どもが大変残念に思うことは、その存在がまだなかなか多くの方々に知って頂いていない、という事実です。

私ども・鳥羽および大熊が属している居士禅専門の団体があります。「人間禅道場」と申します。人間禅道場はそのスタートを明治の初頭、まだ維新の熱さめやらぬ頃に、鎌倉にある円覚寺の当時の管長の熱心なバックアップのもと、明治維新に活躍をしその後も明治政府の重役として活躍していた山岡鉄舟、高橋泥舟、中江兆民らが中心となり、「一般人のための座禅(居士禅)の団体」を立ち上げました。この団体が、私どもの人間禅道場の母体となっております。
その後、その山岡鉄舟らが創設した団体は、時を経て賛同者を多く得て、当時はまだ正式な出家僧(雲水等)にしか許されていなかった、臨済宗独特の「参禅」の修業方法や、居士禅者としては画期的なことですが、お釈迦様から達磨大師を経て伝えられている「仏法の継承」も、居士禅者に対し日本で最初に許されるようになりました。
ですので私たちは、正式な「臨済宗の座禅」の方法で座禅を組んでいますが、座禅する、即ち〝座る〟ということでは「曹洞宗」も「臨済宗」も変わりがありません。現に、私たちの静座会には曹洞宗のお寺で座禅をやられておられた方も見えられます。

私どもは、せっかく百数十年の伝統があるこの「居士禅者のための修業の場」を、同じ現代社会の中で生活をしている多くの方々に知って頂きたい、そして、私ども、鳥羽や大熊が「座禅に興味をもって始めた」当初と同じように「座禅をしてみたい」と思っていらっしゃるより多くの方々と、共に「座りたい」と常々切に思っております。
座禅の関する初歩的なこと、座禅をするにあたってのお知りになりたいこと等は、このホームページにも、それらに関するページを用意してありますので、ぜひご参考になさってくださいませ。